文フリ雑感

5月4日、東京。
文学フリマが終わった。

ここまでの道のりは正直とても長かった。なにもわからないまま始めてしまったので、何をどうやっていいやらもわからず、一つ一つのステップが非常に困難だった。
みんなが忙しい中、あたふたと準備をして、文フリ当日に納品が間に合わないかもしれないレベルのスリルも味わった。私もなけなしの時間を削って、やれるだけのことはやったつもりです。ただひとつ、言えること、
セロトニン工場は、ブラック企業です。

必要に応じて行われたSkypeでの話し合いは、毎回話し合いというか言葉での殴り合いで、私も何度か泣いた。繰り広げられる相互批評は時につらく、というかつらいことが主だった。その間、原稿は迷走し、今回寄稿した「漠」のプロットをグシャグシャにした幻の激ヤバ原稿まで出来た(皆に袋叩きにされ、速攻で削除)。

とにかく道のりは長く、本当にしんどかったのである。

そして、当日。

こんな感じの通常運転で、20部売れれば上出来っしょ~wなど言いながら会場入りし、haneくん持参の高級インドシルクをブースに敷いて、私がクソダサいPOPを書いて、開場。


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開場12分、7部売れる。
会場に来られない浮遊感くんに、リアルタイムで売れた数を伝えていたのだけれど、思った以上に売れた。どんどん捌けた。ブースの私の目の前で、知らないひとが、私の文章を読んでいる。初めて味わうドキドキだった。売れたときは、逐一嬉しかった。

そんなわけで、開場三時間半、大幅に時間を残して我々セロトニン工場が世に放った孤独、「点在」は全て、それぞれ孤独な人々の手に渡っていった。あとに残ったのは、例のインドシルクだけだった。


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午後5時。文学フリマ終了。

アイドルマスターの某曲の歌詞
「一人では出来ないこと 仲間となら出来ること」
がふと頭をよぎった。

みんなでぶつかり合って、それぞれの今ある「孤独」を形に出来て、本当によかった。

お陰さまで完売御礼のセロトニン工場「点在」、おそらく増刷です。
一人でも多くの方に読んでいただけたら、と思います。

最後に。
セロトニン工場」として、このメンバーで冊子を作るのは最初で最後にしようと思っています。一回性の美しさ、のようなものを大切にしたいという、私の勝手な考えです。
このメンバーで作れてよかったと、心から思います。
そしてそんな私たちの孤独を買ってくれた皆様に、心から感謝します。ありがとうございました。